なんでもQ&A

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仁賀保の名前の由来

掲載日:2007年05月29日

Q.

仁賀保の名前の由来を教えて下さい。
かなり昔からの地名ですか?
平沢地区一帯を指すのですか?
面白い響きなので,気になります。

A.

お問い合わせいただきありがとうございます。
 「仁賀保」の地名の由来についてですが、合併前の仁賀
保町史に記述されているものを紹介します。

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 地名の由来や起源を確定することはむずかしい。
 しかし古くから呼称され、いつの時代から住民に定着し
たか不明なほど古いと思われる地名は、その地域の環境や
歴史の経過をおしはかる資料となります。
 地名は、単なる符号でなく、生活と大きくかかわりがあ
り、そこに住む人々に認められ、かつ周辺の地域とのかか
わりをもって呼称されてきているからです。
 「にかほ………にかぼ」の地名起源には、現在二つの説
があります。
 アイヌ語の「にかプ」と、平安時代から中世期にかけて
の行政単位としての「保」を基調とした「二ケ保」の二つ
です。
 前者のアイヌ語説の「にかプ」は〝楡(にれ)の木の
皮″の意とされ、北海道日高地方にこの名が残っていま
す。「新冠(にいかっぷ)」「新冠郡」「新冠川」がそれ
で、楡の木の皮の衣を身につけたことが起源とされていま
す。
 後者の平安時代から中世期にいたる行政単位としての
「保」は、その時代により単位の規模が異なりますが、
「二ケの保」は今で言う「郡」規模ぐらいと考えられま
す。
 仁賀保町には約六百八十種類の小字(こあざ)名が残っ
ています。その中で百目木(どめき)の待居館(まちいた
て)から伊勢居地(いせいじ)周辺の小字名を考察する
と、中世期の武士団の開拓と推定され、院内(いんな
い)、山根館(やまねたて)周辺の小字名からは、中世後
期の開発との関係が深いと報告されています(『図説、秋
田県の歴史』)。
 鎌倉時代前後の開発経過を示す小字名には、全国各地の
いくつかの共通点が見られ「にかほ……にかぼ」は、武士
団の開発の経過とその結果の行政単位としての「二ケ保」
と考えるのが、妥当と思われます。信州(長野県)から日
本海を北上し、芹田(せりだ)港に着き、今の仁賀保一円
を統治した「大井氏」が、その後、領地とするその地の地
名をとり「仁賀保氏」を名乗ることになりました。
 〝にかほ〟の地名は以上の歴史的背景を持つ地名です。

(仁賀保町史 平成17年3月31日発行より)
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回答部署名:総務部企画課 広報広聴班
連絡先:0184-43-7510