にかほ市一体的実施事業「元気が一番」大作戦

更新日:2022年03月15日

一体的実施事業の推進とにかほ市の取り組みについて

当市のいたるところに「元気な高齢者があるれるように」、健康推進課の保健師・看護師・栄養士などが一丸となって、若い世代からの健康づくりに取り組んでいます。

我が国では、高齢者が急速に進行し、団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者となる2025年には高齢化率は30.0%(にかほ市はすでに令和3年12月末で40.8%)となり、社会資源の不足から必要なサービスが受け入れなれない状況に陥る危険性があります。

そのため、国では現在実施している各種事業について、健康な状態から要介護に至る中間的な状態までを国民健康保険・後期高齢者医療制度などの「医療保険」で、介護予防を「介護保険」で、と別々だったものを一体的に実施し、保健師らが高齢者にトータル的に接する機会を増やし、2040年までの健康寿命を3年以上延ばすことを目標としています。

これを実現する事業として、令和2年度から「一体的実施事業」を実施しています。

にかほ市の課題が浮き彫りに

令和2年度に当市の後期高齢者健診実態分析を行った結果、「高血圧・糖尿病・フレイル・オーラルフレイル・低栄養」の方が多く見受けれらました。
そこで、「一体的実施事業」では令和2年度から6年度までこれらの病気に対する対策を重点的に実施することにしました。特に、日常生活を著しく制限する要因になる「フレイル」に関しては主要事業として取り組んでおります。

※「フレイル」とは?
フレイルとは虚弱のことで、そのままにしておくと要介護状態になりやすい状態のことを言います。フレイルは体が虚弱になる「フレイル」の他に、口腔機能が衰える「オーラルフレイル」、耳が聞こえにくいことで日常生活や社会参加に支障が出る「ヒアリングフレイル」など種類もさまざまです。

 

栄養教室集合写真

~令和4年度の一体的実施事業計画について~

【健康づくり部門】

●フレイル予防[栄養教室]
フレイル予防のために栄養面からの健康づくりに努めるための栄養シートなどを活用した健康講話や試食など行っています。

◎回 数: 3回1クール
◎開催時期: 9~10月実施予定
◎対象年齢: 40歳~80歳
◎参加対象者:
 ・前年度及び今年度の特定健診結果でBMI18.5未満の方
・フレイル予防のために栄養面からの健康づくりに努めたい方
◎参加方法:
・75~80歳で令和3・4年度の特定健診結果にてBMI18.5未満の方には個人通知送付
・広報にて公募

<令和3年度の参加者の声>
・タンパク質を意識して食べるようになった。
・体重が1.5kg増、筋肉量も増えて嬉しい。
・昼食を簡単に済ませないようになった。
・肉、大豆製品を毎日食べるようになった。
・主菜が少ないことが分かったため、主菜の品揃えに気を付けるようになった。

令和3年度は、フレイル予備軍及びフレイルに気を付けたい方37人が参加し、次のとおり大きな効果が得られました。
▶筋肉増加量・・・62.1%
▶フレイル数値改善率・・・31.0%
▶主観健康度上昇率・・・35.7%



フレイル予防「栄養教室」


●フレイル予防[運動教室」・アンチエイジング教室

通年実施しているアンチエイジング教室を実施しています。運動習慣の定着を目的に、身体能力向上や体のしなやかさアップに効果的な取り組みをしています。フレイル健診やブラウブリッツ秋田のホームグラウンドでの運動実技と試合観戦、若いトレーナーによる体幹トレーニングも好評です。

◎回 数: 月1~2回程度
◎対象年齢: 40歳~
◎参加対象者:
・フレイル予防のために運動面からの健康づくりに努めたい方
◎参加方法:
・原則、各月の申し込みは不要ですが、参加者人数に定員がある場合のみ個別通知します。

令和4年度楽しく・アンチエイジング教室日程表(PDFファイル:188.1KB)
 

<令和3年度の参加者の声>
・無理せず身体を動かす努力を続けたい。
・膝をいたけているが、教室に参加していたため、筋肉量が落ちてなかった。
・日頃の体力が分かってよかった。



ソユースタジアム健康バスツアーの様子

●貯蓄体操教室
東洋医学に基づいたストレッチのような体操で週1回実施しています。内容は、血圧測定や貯蓄体操実技、他者との交流会などを行っております。肩こりや頭痛などの不定愁訴の緩和に効果的。比較的ゆるやかな体操で、後期高齢者参加率は63.9%と高いです。

◎開催日時:週1回、原則月曜日 13:30~14:30
◎開催場所:金浦保健センター
◎持ち物:ヨガマット又はバスタオル 水分

体操

 

●フレイル予防出前講座
各自治会のサロンに出向き、血圧測定・健康講話・体組成測定・結果説明を行っています。自分に適した運動や各種教室参加などのアドバイスをします。

※講演を希望する自治会へ出向いて講演を実施します。
講演を希望する自治体はこちらへご連絡下さい。
連絡先:43-7501 象潟保健センター
 

【重症化予防部門】
●医療機関・特定健診双方未受診者訪問
▶訪問者数・・・34人
訪問し健康確認を行います。特定検診を1年に1回は受診するよう個々の状態に合わせてアドバイスをします。

●オーラルフレイル予防訪問
▶訪問者数・・・3人
76歳の後期高齢者歯科口腔健診受診者のうち、口腔に問題ある方へ歯科衛生士による訪問指導を行います。

●フレイル予防訪問
▶訪問者数・・・16人
痩せすぎや低栄養はフレイルを招く危険性が高くなります。保健師・栄養士による生活習慣の見直しや、その人に適した教室を紹介します。

●緊急受診勧奨訪問
▶訪問者数・・・13人
早期に受診した方が良いと判断した方へ、保健師による受診勧奨の訪問を行い、生活改善できるようにアドバイスをします。

●糖尿病重症化予防訪問
▶訪問者数・・・16人
糖尿病は一度罹患してしまうと治らないため、早期に精密検査や治療が受けられるように、、また生活改善ができるようにアドバイスをします。

●重複・頻回・多剤・多受診・高血圧未治療者訪問
▶訪問者数・・・12人
訪問し健康確認を行います。早期に受診や適切な内服ができるようにアドバイスします。

この記事に関するお問い合わせ先

市民福祉部 健康推進課 保健連携班(象潟保健センター)

〒018-0192
秋田県にかほ市象潟町字浜ノ田1番地

電話番号:0184-43-7501
ファクス番号:0184-62-9002

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