地理的表示(GI)保護制度に登録していた「大竹いちじく」の品種名が変更されました。

更新日:2022年05月30日

令和2年3月30日付けで地理的表示(GI)保護制度に登録された「大竹いちじく」(申請者:大竹いちじくの会)について、品種名が次のように変更されました。

変更内容:
明細書内「6 農林水産物等の生産の方法」について、次のとおり変更されました。
変更前:「ホワイトゼノア」
変更後:「ブルンスウィック」又は同等の特性を持つ品種

明細書内「7 農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由」について、次のとおり変更されました。
変更前:ホワイトゼノア
変更後:ブルンスウィック

 

変更理由:
昭和60年の本荘農業改良普及所発行いちじく栽培歴に品種名として「ホワイトゼノア」と記載があることや、栽培農家が苗木を購入する際にも「ホワイトゼノア」として購入してきたことから、にかほ市内で栽培されてきたイチジクの品種名は「ホワイトゼノア」であるというのが栽培農家の共通認識でした。

令和2年10月に市内で開催したイベントにおいて、専門家の方から、にかほ市内のいちじくは葉の形から「ホワイトゼノア」ではなく「ブルンスウィック」である可能性が高いと指摘がありました。複数の書籍でも誤称が浸透した経緯について記載があったほか、宮城県内でも同様の事例が確認され、遺伝子検査を行ったところ在来の「ホワイトゼノア」は「ブルンスウィック」であったと発表されており、市外でも品種名の取り違えが発生しています。

令和3年度において、にかほ市内のほ場12カ所から標本を採取し、遺伝子検査による品種鑑定を行ったところ、12本全てが「ホワイトゼノア」より「ブルンスウィック」に近い品種であると鑑定されました。

葉の形からも、市内で栽培されているイチジクはほとんどが「ブルンスウィック」であると強く推察されることから、市内で栽培されてきた品種を「ホワイトゼノア」から「ブルンスウィック」に読み替えると同時に、市内に「ホワイトゼノア」が存在する可能性を完全に否定する事はできないためブルンスウィックと同等の特性を持つ品種でも大竹いちじくとして取り扱うものとして変更を申請し、令和4年3月31日付けで変更登録がされました。

 

登録の公示(登録番号第93号)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/93.html

登録産品紹介(登録番号第93号)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i93.html

この記事に関するお問い合わせ先

農林水産部 農林水産課 農業振興班

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秋田県にかほ市金浦字花潟93番地1

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