第5弾~小滝番楽に迫る動画を配信『400年の文化を受け継ぐ者たち』

更新日:2023年05月19日

文化財として継承される「歴史」と「熱き想い」を動画で伝える

小滝番楽タイトル

鳥海山・山岳信仰の修験者によって伝えられたと言われるにかほ市の伝承芸能「小滝番楽」。その歴史と熱き想いに迫る動画コンテンツ『小滝番楽~400年の文化を受け継ぐ者たち~』が2023年5月17日から配信されます。400年以上前から受け継がれ、「秋田県無形民俗文化財」、「国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されている小滝番楽の魅力と、継承にかける保存会メンバーの強い想いを発信します。(※本事業はにかほ市より一般社団法人ロンドに委託して行っております)

「小滝番楽~400年の文化を受け継ぐ者たち~」動画

「小滝番楽」とは?

小滝番楽は、鳥海山・山岳信仰の修験者によって伝えられたと言われる伝承芸能で、400年以上前から小滝地域で受け継がれています。式舞、武士舞、狂言舞の3つに大別され、全部で15演目が継承されています。演目によって太鼓のバチの太さが使い分けられ、表現や軽快さに富んでいます。平成元年には「秋田県無形民俗文化財」、平成24年には「国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として指定されました。舞は鳥海山の御神事として奉仕し、毎年金峰神社例大祭(5月最終土曜日)の前夜と8月13日に奉納されています。鳥海山の登拝口にあたる小滝は、秋田県で唯一、修験者のための宿坊が立ち並ぶ集落であったことから「坊中村(ぼうちゅうむら)」とも言われています。

動画の制作背景と役割

人口減少、少子高齢化、新型コロナウイルス感染症の蔓延などの社会情勢により、思うように活動ができなくなっている鳥海山小滝舞楽保存会。小滝番楽を未来に繋ぐため、文化の歴史や継承にかける熱き想いに焦点を当て、その魅力を地域外にも広く知ってもらうことを目的に動画を制作しました。

見どころ1 「繋いでいきたい」という地域の強い想い

コロナ禍の3年間、公演ができず止まってしまった保存会活動。地域で成長を共にしてきた番楽を次世代に繋ぐために活動する、保存会メンバーのリアルな声を伺いました。また、長年地域に住み続けて継承者になった方と、地域の外から移住して演者になり継承者となった方それぞれのインタビューから、この地域でこの文化が大切にされている理由を探ります。

見どころ2 地域に浸透する歴史ある文化

子どもたちの舞

380年前に作り直されたお面を今日まで受け継ぎ、戦時中にも披露され続けてきた歴史ある文化。保存会によって地域の小学生に指導する活動が行われ、学校にも郷土伝承芸能クラブがあります。小滝番楽の舞の習得は簡単ではないものの、地域で育った子供たちにとっては日常的に触れているもの。父や祖父の真似をすることで自然に覚え、上手に踊ることができます。

「USHIWAKA BeNKeI」との繋がり

にかほ市は昨年「釜ケ台番楽」を、電子幕を用いた背景演出と組み合わせた動画コンテンツ「USHIWAKA BeNKeI」として公開しました。当市には、他にも「伊勢居地(いせいじ)」「冬師(とうし)」「横岡(よこおか)」の地域に独自の形で番楽が継承されています。どの地域も担い手不足で、長きにわたって受け継がれてきたものを時代に合った形で残すために尽力しています。「USHIWAKA BeNKeI」も今回の動画も、にかほ市の番楽が多くの人の目に留まる機会を増やすことを目指して制作されました。また、「USHIWAKA BeNKeI」のメイキング記事が「TeGAKe」Webサイトに公開されています。2本の動画と合わせてぜひご覧ください。

「USHIWAKA BeNKeI」動画

メイキング記事

今後の展望

番楽のお面

これまで、市内の伝承芸能をテーマに、釜ケ台番楽と小滝番楽に関する動画・記事コンテンツを制作してきました。今後も、にかほ市の各地域の番楽を特集したコンテンツの制作を予定しています。

最新情報については、地域の未来を手がけるプラットフォーム「TeGAKe」(テガケ)にて発信していきます。

TeGAKe Webサイト

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